コラム

言葉を話せないペットたち〜僕があなたに伝えたいのは…

言葉を話せる人間。言葉を話せない動物。

ペットのちょっとした仕草や表情に、「この子が言葉を話せたら……」なんて思うときもあるのではないでしょうか。

しかしペットと人間は、確かに通じ合えます。

私は愛犬との生活を通して、何度も「心が通い合った!」という瞬間を目の当たりにしてきました。

私たちがペットを大切に想っているように、ペットたちもまた飼い主に特別な絆を感じているのです。

目次

犬は人間の言葉をわかっている?

言葉を通して、犬と会話のキャッチボールをすることはできません。しかし一説によると、単語ならある程度理解できるのだそうです。確かに、「お手」「おすわり」などを理解できる犬は多いですよね。

カナダのダルハウジー大学の研究によると、犬は平均89単語(最小15単語、最大215単語)を理解しているとか。アメリカ在住のチェイサーちゃん(ボーダーコリー)は、1000以上の単語を区別できるそうですよ。

あなたの愛犬も、もしかしたら想像以上に単語を理解しているかもしれませんね。

犬は飼い主とのコミュニケーションに幸せを感じる

犬は洞察力に長けた生きものです。

言葉がなくても、飼い主の態度や表情から「察する」ことができます。

たとえば私の愛犬は、落ち込んで帰った日には心配そうに寄り添ってくれたり、家族で笑っているとうれしそうに飛び跳ねてくれたりします。言葉を介さなくても、私たちのことを大切に想ってくれていることが、毎日しっかり伝わってくるのです。

犬が飼い主とのコミュニケーションに幸せを感じてくれるように、私たちにとっても犬はかけがえのない存在ですよね。言葉がなくても、犬と飼い主は唯一無二のパートナーといえるでしょう。

ちなみに、米国獣医行動学専門医の入交眞巳先生によると、人間と犬が接するとき、犬の脳からは『オキシトシン』が分泌されるのだそうです。これは幸せホルモンと呼ばれる物質で、飼い主に対する深い愛情を意味します。

「大好きな飼い主がぼくに何と言っているのか理解したい」「もっと飼い主とコミュニケーションが取りたい!」などのポジティブなエネルギーが、単語の学習意欲へとつながっていくのでしょう。

私たちの愛情に、2倍3倍の愛情で応えてくれる犬。言葉がなくても、人間と犬は最高のパートナーなのです。

犬にも人間と同じ心がある

私たち人間は、感情がめまぐるしく変わる生きものです。誰もが、喜怒哀楽を繰り返しながら毎日暮らしているのではないでしょうか。

それに対して犬は、声をあげて笑ったり涙を流したり……ということはありません。そのため「読み取りにくい」ことは確かですが、それは決して「心が無い」ということではありません。

犬は言葉で自分の気持ちを伝えられませんし、私たちに比べて表情の変化も乏しめです。

しかし犬と一緒に暮らしていると、「犬とは何て感情表現が豊かな動物なんだ」と驚くことも多いのではないでしょうか。

たとえば飼い主が帰宅すると尻尾がちぎれそうなほど喜んだり、姿が見えなくなると寂しそうにしたり。私の愛犬も、甘えたいときはトントンと体をたたいてきたり、水が飲みたいときはお皿をひっくり返してアピールしたり、毎日立派に要望を伝えてくれます。

だから犬にも人間と同じように心があるんです。

犬に限らず、すべてのペット、すべての生きものにも心はあります。

どれほど小さな虫でも、潰そうとしたら必死に逃げますよね。程度の差こそあれ、「感情の無い生きもの」なんて存在しないのです。

犬と飼い主の特別な「テレパシー」

犬は不思議と、飼い主の気持ちに合わせた行動をしてくれます。

飼い主がつらい思いをしているときにそっと寄り添ってくれると、まるで自分の半身というか、最高の理解者のような気がしますよね。

犬と人間の間には、人間同士では築けないような特別な絆が存在します。中には、「愛犬の目を見るだけで何が言いたいのかわかる」という方もいるのではないでしょうか。アイコンタクトでつながる心や目に見えない絆は、もはやテレパシーですね。

犬と飼い主の間の「テレパシー」……「愛犬が体の不調を感じる場所を舐めてくれた」「迷子になった愛犬を心の中で呼んでいたら戻ってきてくれた」など、不思議な体験をした方は少なくありません。では、テレパシーが通じるのはなぜなのでしょうか?

そもそも犬には、第六感が備わっているといわれています。

「大地震の当日、朝から愛犬がソワソワしていた」「壁際の誰もいない方向を見ながら吠え続けている」など、人間では知覚できない“何か”が分かるのは確かでしょう。

実際、2016年にドイツでおこなわれた研究によって、犬には磁場を感じる能力があることが判明しました。またロンドン大学は、「犬には紫外線が見えているかもしれない」と発表しています。さらにミラノ大学がおこなった実験では、「やさしい人」と「悪人」を見分ける能力もあるとか。

人間には無い、犬のさまざまなスキル。そんな犬が自分のすべてを懸けて守ろうとするのは、他の誰でもない、飼い主です。

信頼関係で結ばれた二者が、付き合いが長くなるほど「阿吽の呼吸(テレパシー)」になっていくのは自然なことなのかもしれませんね。

犬と心をもっと通わせるには

愛犬とさらに心を通わせるには、犬の習性や特徴を理解することが大切です。

犬には心がありますが、その感情が必ずしも行動に表れるとは限りません。「たまには分からないこともある」と認識しておけば、きっとお互いにとって居心地の良い関係がつくれるでしょう。

また、人間にとってはイヤな行動でも、犬にとっては悪気ナシということも。「コードをまたかじって!」「ティッシュを散らかさないで!」など叱りたくなりますが、あらかじめ危険そうなものは片付けたり家具の配置を変えるなど、犬も人間もストレスフリーに生活できる環境を整えましょう。

「好奇心旺盛な赤ちゃんが家にいる状態」をイメージするとわかりやすいかもしれません。善悪の区別がまだつかないワンちゃんには、飼い主が先回りして「予防線」を張ってあげてくださいね。

将来、ペットの気持ちがわかるようになるかも……

犬と人間は、テレパシー(心)で通じ合うことができます。

一緒にいる時間が長くなるほど、お互いの表情や態度の変化に敏感になるでしょう。

しかし、時には「何を考えているのか知りたい」と思うこともありますよね……。

実は、犬の気持ちが正確にわかる日は、そう遠くないかもしれません。

昨今のAI技術の発展により、動物の「通訳」に関する研究がすすんでいるそうです。動物にセンサーを取り付けて、さまざまなデータ(動作、鳴き声、ボディランゲージなど)を収集。集めたデータを元に、「こういう場合は何を意味しているのか」をフィードバックするシステムを開発中なのだとか。

まだデータの収集段階だそうですが、とても夢のある話ですね。

まとめ

人間と犬では、会話のキャッチボールができません。

しかし犬には第六感が備わっているため、人間よりも広いアンテナを張り、自分のすべてで飼い主さんを守ろうとします。

犬が飼い主さんに伝えたいのは、「いつでもあなたが大好きです」ということ。主従関係ではなく、「相棒」「パートナー」「親友」と呼べるような関係性を、彼らは望んでいるのです。

私の横でくつろぐ愛犬を見ていると、「あなたの隣にいることが幸せ」という声が聞こえてくるようです。

だから私も、心の中でこう返します。「私も、君が隣にいてくれて幸せだよ」。

言葉はなくても、人間と犬(ペット)は通じ合えます。

アイコンタクトで、心と心のテレパシーで、ふたりだけの固い絆で……。

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